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蛇を踏む 聖母 マリア 像 木彫 /19世紀 フランス アンティーク
商品詳細
COMMENT/フランス、19世紀初頭に作られたアンティークの聖母マリア像です。
素材には滑らかな質感を持つ硬質な柘植(つげ)材が用いられ、柔らかい表情と静謐なたたずまいが丁寧に彫り出されています。手を胸の前で重ねたマリアは、純潔と内なる祈りの象徴として表現されており、その足元には蛇が彫られています。
これは、宗教芸術において非常に重要な意味を持つ構図です。このアイコン的なモチーフは「原罪を打ち破る聖母」を象徴します。大きな教会や礼拝堂においては、しばしば聖母が地球(あるいは半球)に立ち、その下に巻きつく蛇を踏む姿で表現されます。
この「蛇を踏む聖母」のモチーフは、旧約聖書『創世記』に由来し、悪の象徴である蛇を踏み砕くマリアの姿は、罪に対する勝利と神の救済の約束を体現するものとして、特に「無原罪の御宿り」の教義と結びついて尊ばれてきました。
1854年にこの教義が正式に布告される以前から、すでにヨーロッパ各地でこのような図像表現は広く親しまれ、祈りの対象となっていたことがうかがえます。本作はそうした伝統を受け継ぐ作品でありながら、装飾的な過剰さはなく、慎ましくも深い信仰の精神を伝える佇まいを保っています。コンパクトなサイズ感(高さ約21.5cm)ながら、素材の上質さと職人技が存分に感じられます。19世紀初頭の木彫宗教美術として、また無原罪のマリア像としても大変優れた逸品になります。現代の空間にも調和する控えめな存在感は、祈りの場や静かなディスプレイ空間にぴったりのアンティークになります。
SIZE/高約21.5cm
素材には滑らかな質感を持つ硬質な柘植(つげ)材が用いられ、柔らかい表情と静謐なたたずまいが丁寧に彫り出されています。手を胸の前で重ねたマリアは、純潔と内なる祈りの象徴として表現されており、その足元には蛇が彫られています。
これは、宗教芸術において非常に重要な意味を持つ構図です。このアイコン的なモチーフは「原罪を打ち破る聖母」を象徴します。大きな教会や礼拝堂においては、しばしば聖母が地球(あるいは半球)に立ち、その下に巻きつく蛇を踏む姿で表現されます。
この「蛇を踏む聖母」のモチーフは、旧約聖書『創世記』に由来し、悪の象徴である蛇を踏み砕くマリアの姿は、罪に対する勝利と神の救済の約束を体現するものとして、特に「無原罪の御宿り」の教義と結びついて尊ばれてきました。
1854年にこの教義が正式に布告される以前から、すでにヨーロッパ各地でこのような図像表現は広く親しまれ、祈りの対象となっていたことがうかがえます。本作はそうした伝統を受け継ぐ作品でありながら、装飾的な過剰さはなく、慎ましくも深い信仰の精神を伝える佇まいを保っています。コンパクトなサイズ感(高さ約21.5cm)ながら、素材の上質さと職人技が存分に感じられます。19世紀初頭の木彫宗教美術として、また無原罪のマリア像としても大変優れた逸品になります。現代の空間にも調和する控えめな存在感は、祈りの場や静かなディスプレイ空間にぴったりのアンティークになります。
SIZE/高約21.5cm