ブランメル風 紳士 ミニアチュール 肖像画／19世紀 優雅なフランス帝政期

COMMENT/フランス帝政期（1800〜1820年頃）の精巧なミニアチュール肖像画。

高襟のグリーンのコートに白のクラバットを合わせた紳士を側面から描いたもので、髪の細やかな描写や品格ある表情が際立ちます。真鍮のベゼル付き木製フレームに収められています。サイン入りで「Cau…」と読み取れ、当時のミニアチュール画家の可能性もあります。
貴族階級または新興のブルジョワ階級の人物を描いたと考えられる、ナポレオン時代の雰囲気を伝える貴重な逸品です。

またこの肖像画に描かれた男性は、19世紀前期の英国発祥の紳士の美意識を象徴した「ブランメル・スタイル」を思わせる佇まいを見せています。クラシックなハイカラーのコートに、端正に巻かれた白いクラバット。華美な装飾を避け、控えめで洗練された装いは、まさに完璧な身だしなみを追求したブランメルの影響を感じさせます。

•　年代：19世紀前
•　国／地域：フランス
•　素材：木製フレーム入り
•　サイズ：高約11cm／幅約11cm