19世紀 フランス アンティーク 貴婦人のカードケース(Porte-Cartes)名刺入れ 革 金装飾

19世紀 フランス アンティーク 貴婦人のカードケース(Porte-Cartes)名刺入れ 革 金装飾

販売価格: 49,500(税込)

商品詳細

COMMENT/19世紀後半ナポレオン3世時代のフランスで作られた、優美な携行用カードケース・ポルト・カルト(Porte Cartes)です。

貴婦人が社交の場で用いた訪問用名刺(cartes de visite)を収めるために作られた物で、自らの教養と美意識を象徴するアイテムとして愛用された逸品になります。

当時のフランス社交界では、不在の知人を訪ねた際に自らの訪問カードを預ける習慣があり、こうした美しいケースは貴婦人たちの必須アイテムでした。フランス社交界の黄金時代を象徴する、歴史の香り漂うコレクターズアイテムです。

表装の革は、質感や細かなシボ、発色の良さからモロッコ革(マロカン/山羊革)と推定されます。深みのある緑革に、金鍍金が施された真鍮製装飾が組み合わされ、華やかなコントラストが格調高い印象を与えています。

前面の装飾には、笛を吹く若い貴族と、弦楽器を奏でる貴婦人が表されています。これは18世紀ロココ美術に由来する牧歌的・音楽的寓意で、理想的な社交と人間関係を表現したものと思われます。第二帝政期に流行した18世紀趣味を反映した優雅な意匠となります。

内装は光沢のあるライムグリーンのシルクサテン張り。左側にはマチ付きの蛇腹ポケット、右側にはカードを固定するための幅広のグログランリボンが配された典型的なカードケースの構成となっています。実用性と装飾性を兼ね備えた、当時のフランス貴婦人と社交界文化を今に伝える逸品といえるでしょう。

150年近い歳月を経ているとは思えないほど保存状態が良く、特に内装のシルクがこれほど鮮やかに残っているものは稀少です。

• 年代:/19世紀(1860〜1890年頃)
• 国/地域:フランス
• 素材: モロッコ革(外側・推定)、シルク(内側)
• サイズ: 約 11cm × 6.5cm